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2025/09/29 10:00

米国株週間相場見通し:神経質な値動きか、経済指標を見極め 無料記事

 今週のNY株式市場は、金融緩和ペースを左右する主要経済指標の内容を見極めたいとの慎重姿勢が強まりそうだ。
 足元の景気を示す指標は思いのほか堅調で、これが利下げの逆風になりつつある。第2四半期(4-6月期)GDP確報値も前期比年率+3.8%と予想(+3.3%)を上回ったうえ、週間の新規失業保険申請件数も21.8万件に改善。予想平均(23.5万件)や前週改定値(23.2万件)を下回るなど、企業が雇用を堅持している姿勢が見て取れる。
 こうした中、FRB高官の発言内容に慎重スタンスが散見されはじめたこともあり、10年国債利回りは4.176%に上昇した(前週の4.0%近辺を大きく上回る水準)。今週は9月のISM製造業景況指数やADP雇用統計、非農業部門雇用者数の発表を控えているため、目先は様子見ムードが強まろう。
 このほか、米政府機関の閉鎖が懸念され始めた点にも要注意。新財政年度に入る10月を前に、トランプ大統領が一部機関の閉鎖や人員解雇を示唆したことは、短期的に相場の波乱要因になる恐れもある。


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