2025/11/10 10:04 NEW!!
米国株週間相場見通し:神経質な値動きか 
今週のNY株式市場は、全体として上値の重い展開となろう。モルガン・スタンレーやゴールドマン・サックスのトップがAI関連銘柄の過熱感を指摘したことなどを受けて、同セクターに利益確定の動きが出始めたことが相場の重し。また主要ハイテク銘柄の決算発表が一巡したため、新規の手がかり材料を欠く状態でもある。
米景気の見通しが不透明なこともマイナス。10月のADP雇用統計やISMサービス業景況指数が上振れる一方、アマゾンやUPSが将来見通しを「悲観的」に修正するなど、景況感の判断がつきかねる状況だ。
政府機関閉鎖の期間が40日を超えている点もネガティブ。実体経済に悪影響をもたらすことは避けられない。なお、政府機関閉鎖により主要経済指標の発表が軒並み延期される中、10月のCPIは今週も発表されない可能性が高い。これは金融緩和の足を引っ張る動きでもあり、データ不足などを背景に12月の利下げ観測が一時の「確実」から足元でやや後退。先週の米10年債利回りは、一時4.16%まで上昇する場面が見られた。
総じて好調な企業業績も、すでに材料が出尽くしつつある。主要企業の7-9月期EPSが二桁成長を達成する見通しとは言え、S&P500企業の9割が発表を終えているため、ここから相場を大きく押し上げるほどのサプライズは期待しにくい状態だ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米景気の見通しが不透明なこともマイナス。10月のADP雇用統計やISMサービス業景況指数が上振れる一方、アマゾンやUPSが将来見通しを「悲観的」に修正するなど、景況感の判断がつきかねる状況だ。
政府機関閉鎖の期間が40日を超えている点もネガティブ。実体経済に悪影響をもたらすことは避けられない。なお、政府機関閉鎖により主要経済指標の発表が軒並み延期される中、10月のCPIは今週も発表されない可能性が高い。これは金融緩和の足を引っ張る動きでもあり、データ不足などを背景に12月の利下げ観測が一時の「確実」から足元でやや後退。先週の米10年債利回りは、一時4.16%まで上昇する場面が見られた。
総じて好調な企業業績も、すでに材料が出尽くしつつある。主要企業の7-9月期EPSが二桁成長を達成する見通しとは言え、S&P500企業の9割が発表を終えているため、ここから相場を大きく押し上げるほどのサプライズは期待しにくい状態だ。
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