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2024/12/13 08:54

米国株大引け概況(詳報): ダウ6日続落、ナスダックも反落 無料記事

 12日のNY株式市場は、利益確定売りが続く展開。主要指標のダウ平均が前日比234.44ドル(0.53%)安の4万3914.12ドルと6日続落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が132.05ポイント(0.66%)安の1万9902.84ポイントと前日の最高値から反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、32.94ポイント(0.54%)安の6051.25ポイントと反落して引けている。また、小型株を代表するラッセル2000指数も、33.08ポイント(1.38%)安の2361.08ポイントと売られた。
 バリュエーションの高さを巡る懸念がくすぶるなか、幅広い銘柄が売りに押された。この日発表された統計結果は、インフレがくすぶる半面、労働市場がやや弱いというもの。11月の生産者物価指数(PPI)が前月比↑0.4%(市場予想:↑約0.3%)と上振れ、週間の新規失業保険申請件数が24万2000件(市場予想:約22万件)と高水準だった。労働統計の軟化で来週の利下げ確率が90%超を保っているが、インフレ高止まりを巡る懸念は残っている。米国債は売られ、2年債利回りが4.19%(↑0.04ポイント)、10年債利回りが4.33%(↑0.06ポイント)に上昇した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が下落(生活必需品のみ上昇)。大型ハイテク株を含む一般消費財やコミュニケーションのほか、ヘルスケア、景気動向に敏感な素材、資本財など幅広いセクターが軟調だった。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が1.57%安、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.76%安、医薬品大手のイーライ・リリー(@LLY/U)が1.72%安、鉱山開発大手のフリーポート・マクモラン(@FCX/U)が2.14%安、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が2.08%安と値を下げている。このほか、鉄鋼大手のニューコア(@NUE/U)とスティール・ダイナミックス(@STLD/U)がそれぞれ5.08%、4.97%ずつ急落したほか、医療保険大手のCVSヘルス(@CVS/U)やシグナ(@CI/U)がそれぞれ4.21%、3.76%ずつ売られた。
 他の個別動向では、ソフトウェア大手のアドビ(@ADBE/U)が13.69%安と急落。第1四半期(12〜2月)の売上高見通しが期待外れだったことが嫌気された。


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