今週のNY株式市場は、FRBの金融政策スタンスやハイテク企業の決算動向を気にしながら不安定な値動きとなろう。
　注目の金融政策については、11月のADP民間雇用者数が予想外に落ち込む中（2023年以来の大幅な減少）、12月FOMC（9-10日）での利下げがほぼ確実視されているものの、来年以降の利下げペースに関しては楽観できない状況。トランプ関税によるインフレ押上げ効果がまだ、統計上で確認されていないためだ。実際、先週末の米10年債利回りは4.14％まで反転した（先週は一時4％を割り込む場面もみられた）。
　また、マーケット全体に高値警戒感が浮上しはじめた点にも注意したい。中でも、SOX（フィラデルフィア半導体指数）の急上昇により、ハイテク銘柄に利益確定売りが出やすくなっていることに留意する必要があろう。


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