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2019/12/23 14:08

週間相場見通し:強含みか 無料記事

 今週のNY株式市場は、内外環境の改善期待が高まる中で堅調な値動きか。懸案の米中通商協議については、先週末に周金平主席と電話会議を行ったトランプ大統領が「部分合意で正式調印する可能性が高まった」と発言。これまでの経緯から見て楽観視は禁物がが、ひとまずマーケットに安心感が強まりそうだ。
 米国国内の景気見通しも改善した。先週は12月のNY連銀景況指数やマークイット製造業・サービス業PMI、フィラデルフィア連銀景況指数が軒並み下振れたことで不安心理が高まる場面もみられたが、第3四半期実質GDP確定値で、個人消費の伸びが+2.9%から+3.2%に上方修正されたことが懸念を払しょく。これにより主要3指数が最高値を更新し、ナスダックは8連騰を記録した。
 半導体セクターの底打ち感が強まっている点もプラス。5G需要の高まりを背景に、マイクロンが先週末に良好な2020年見通しを発表したことを受けて、フィラデルフィア半導体指数(SOX)は連日で高値を追う展開だ。
 海外の環境は中立。英国のEU離脱に関する不安が高まるのは1月に入ってからとみられる一方で、中国では財政出動の期待が高まる状態だ。中国の景気浮揚策を見越し、商品市場では、世界景気の体温計と言われるLME銅先物が6000米ドルの大台を突破してきた。
 なお、クリスマスを迎える今週のNY株式市場は、24日が半日取引、25日が終日休場となる。


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