詳細
検索 (期間指定)
期間

2025/01/15 08:50 NEW!!

米国株大引け概況(詳報): まちまち、投資家の関心はCPIへ 無料記事

 14日のNY株式市場は、まちまちだが、引き続き非ハイテク株が買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比221.16ドル(0.52%)高の4万2518.28ドルと続伸する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が43.71ポイント(0.23%)安の1万9044.39ポイントと5日続落で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、6.69ポイント(0.11%)高の5842.91ポイントと小幅ながら続伸で引けている。
 予想よりも低いインフレデータは追い風。朝方に発表された昨年12月の生産者物価指数(PPI)は前月比で0.2%の上昇にとどまり、市場予想(約↑0.4%)を下回った。インフレ緩和を示唆する内容だが、米次期政権を巡る懸念も根強く、長期金利を代表する10年債利回りは4.79%(↑0.01ポイント)と高止まり。利下げ動向が不透明ななか、投資家の注目は翌15日に発表される12月の消費者物価指数(CPI)に移っている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇。公益、金融、素材、資本財といったセクターが1%余り買われた。発電設備大手のGEベルノバ(@GEV/U)が4.21%高、電力大手のヴィストラ(@VST/U)が5.17%高、金融大手のゴールドマン・サックス(@GS/U)が1.52%高、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が2.50%高、ゼネラル・エレクトリック(GEエアロスペース、@GE/U)が3.08%高と値を上げている。
 一方、ヘルスケアのほか、大型ハイテク株を含むコミュニケーション、一般消費財、情報技術の4業種は弱含み。第4四半期の売上高見通しを引き下げた医薬品大手のイーライ・リリー(@LLY/U)が6.59%安と急落したほか、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が2.31%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が1.72%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.10%安と値を下げた。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース