2025/06/16 08:56
米国株大引け概況(詳報): 反落、中東情勢の緊迫化が悪材料 
先週末13日のNY株式市場は、エネルギー・防衛関連など一部銘柄を除いて軟調な展開。主要指標のダウ平均が前日比769.83ドル(1.79%)安の4万2197.79ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が255.65ポイント(1.30%)安の1万9406.83ポイントとそろって反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、68.29ポイント(1.13%)安の5976.97ポイントと反落で引けている。
中東の地政学リスクが悪化するなか、市場全体で売り圧力が強まる流れ。イスラエルがイランの核施設を攻撃したことで、原油価格(↑7.26%)が急騰し、主要指数も下落して始まった。昼にかけて押し目買いの動きもみられたが、週末にかけて中東紛争が激化する恐れもあり、午後から戻り売りに押されている。インフレ再燃の懸念で米国債が売られ、長期金利を代表する10年債利回りは4.40(↑0.04ポイント)に上昇。市場心理を示すVIX指数(恐怖指数)も20.82(↑2.80)に上昇した。
セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が下落(エネルギーのみ上昇)。金融、情報技術、素材、生活必需品など幅広いセクターが軟調だった。業務用ソフト・クラウド大手のオラクル(@ORCL/U)が7.68%高と連日買われたものの、その他の大型ハイテク株は総じて売られ、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.09%安、半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が2.88%安、クラウド型顧客管理(CRM)ソフトウエア大手のセールスフォース(@CRM/U)が3.19%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.51%安と値を下げている。
また、クレジットカード銘柄も安い。ビザ(@V/U)が5.00%安、マスターカード(@MA/U)が4.62%安、アメリカン・エキスプレス(@AXP/U)が3.42%安と軒並み売られた。小売大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)とウォルマート(@WMT/U)が従来のカード決済手数料を回避するため、ステーブルコインの発行を検討していることが警戒されている。
一方、防衛銘柄やエネルギー銘柄、産金銘柄などは高い。ノースロップ・グラマン(@NOC/U)が3.94%高、ロッキード・マーチン(@LMT/U)が3.66%高、エクソン・モービル(@XOM/U)が2.18%高、ニューモント(@NEM/U)が3.54%高と買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中東の地政学リスクが悪化するなか、市場全体で売り圧力が強まる流れ。イスラエルがイランの核施設を攻撃したことで、原油価格(↑7.26%)が急騰し、主要指数も下落して始まった。昼にかけて押し目買いの動きもみられたが、週末にかけて中東紛争が激化する恐れもあり、午後から戻り売りに押されている。インフレ再燃の懸念で米国債が売られ、長期金利を代表する10年債利回りは4.40(↑0.04ポイント)に上昇。市場心理を示すVIX指数(恐怖指数)も20.82(↑2.80)に上昇した。
セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が下落(エネルギーのみ上昇)。金融、情報技術、素材、生活必需品など幅広いセクターが軟調だった。業務用ソフト・クラウド大手のオラクル(@ORCL/U)が7.68%高と連日買われたものの、その他の大型ハイテク株は総じて売られ、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.09%安、半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が2.88%安、クラウド型顧客管理(CRM)ソフトウエア大手のセールスフォース(@CRM/U)が3.19%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.51%安と値を下げている。
また、クレジットカード銘柄も安い。ビザ(@V/U)が5.00%安、マスターカード(@MA/U)が4.62%安、アメリカン・エキスプレス(@AXP/U)が3.42%安と軒並み売られた。小売大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)とウォルマート(@WMT/U)が従来のカード決済手数料を回避するため、ステーブルコインの発行を検討していることが警戒されている。
一方、防衛銘柄やエネルギー銘柄、産金銘柄などは高い。ノースロップ・グラマン(@NOC/U)が3.94%高、ロッキード・マーチン(@LMT/U)が3.66%高、エクソン・モービル(@XOM/U)が2.18%高、ニューモント(@NEM/U)が3.54%高と買われた。
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