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2025/08/06 08:16

米国株大引け概況(詳報): 反落、景気指標の悪化などが逆風 無料記事

 5日のNY株式市場は、ハイテク株の売りが相場の重しとなる展開。主要指標のダウ平均が前日比61.90ドル(0.14%)安の4万4111.74ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が137.03ポイント(0.65%)安の2万916.55ポイントとそろって反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、30.75ポイント(0.49%)安の6299.19ポイントと反落で引けている。ただ、小型株を代表するラッセル2000指数は、13.37ポイント(0.60%)高の2225.67ポイントと続伸した。
 景況観への警戒感でやや軟調な流れ。寄り付きは高く始まったものの、7月の非製造業景況観指数が50.1(市場予想:約51.5)と下振れたことで急速に反転した。同指数の価格指標が上振れていたことや、先週末の雇用統計で労働市場が直近3カ月弱かったことも重なり、「スタグフレーション」への懸念が強まった形だ。また、トランプ大統領がCNBCのインタビューで、半導体と医薬品に対する関税計画を近く発表する意向を示したことも嫌気されている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が下落。公益のほか、大型ハイテク株を含む情報技術やコミュニケーションなどのセクターが売られた。好決算・ガイダンスでビッグデータ分析大手のパランティア・テクノロジーズ(@PLTR/U)が7.85%高と急伸したものの、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が0.97%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.47%安、コンサルティング大手のアクセンチュア(@ACN/U)が4.53%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.66%安、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が1.97%安、電力大手のコンステレーション・エナジー(@CEG/U)が3.19%安と値を下げている。
 一方、素材や一般消費財など4業種は上昇。産金大手のニューモント(@NEM/U)が2.78%高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が0.99%高、石油大手のシェブロン(@CVX/U)が1.32%高と強含んだ。


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