今週のNY株式市場は、米中首脳会談やFOMCなどのビッグイベントをこなしながら堅調な値動きとなろう。トランプ大統領と習近平国家主席は30日に韓国で直接対話を行う予定で、米国の対中関税導入や中国のレアアース規制などはひとまず先送りされる見通し。依然として懸念が残るものの、中国の米農産物輸入再開やフェンタニル問題で進展がみられれば、市場は一定の評価を与えると考えられる。
　金融緩和の加速期待が浮上したこともポジティブ。今週のFOMC（28-29日）で0.25％の利下げが確実視されているうえ、先週末の9月CPIが下振れたことで追加利下げの観測が強まる流れだ。
　ただ今週は、マイクロソフトやアルファベット、メタ・プラットフォームズ、アマゾン・ドット・コム、アップルなどIT大手の決算か相次いで発表が予定される点には注意を要する。S&P500指数の時価総額の約25％を占めるだけに、決算内容によっては市場が大きく左右される可能性もあろう。


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