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2025/04/10 08:53

米国株大引け概況(詳報): 主要3指数が8〜12%高、国別相互関税の一時停止で 無料記事

 9日のNY株式市場は、過去最大級の「暴騰」を記録する展開。主要指標のダウ平均が前日比2962.86ドル(7.87%)高の4万608.45ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が1857.06ポイント(12.16%)高の1万7124.97ポイントとそろって急反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、474.13ポイント(9.52%)高の5456.90ポイントと急反発で引けている。S&P500指数については、WW2以降で3番目の上昇率を記録した(1番目と2番目は金融危機が起こった2008年のもの)。
 トランプ大統領がこの日発動した高率な国別相互関税を90日間停止し、米国に対して報復していない国に対する関税を10%に引き下げると発表したことが急騰の主因。ただ、中国からの輸入品に対する関税は104→125%にさらに引き上げられた。ショートカバーが進むなか、大型ハイテク株を中心に買い上げられる流れとなっている。一時的に4.51%まで急上昇した10年債利回りは4.33%(↑0.04ポイント)まで下がり、市場心理を示すVIX指数(恐怖指数)は33.62(↓18.71)に低下した。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。特に大型ハイテク株を含む情報技術(↑14%超)、一般消費財(↑11%超)、コミュニケーション(↑約10%)の上げが大きかった(半面、ディフェンシブな公益や生活必需品、ヘルスケアの上昇率は3〜4%と相対的に小幅)。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が15.33%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が18.72%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が10.13%高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が22.69%高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が11.98%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が14.76%高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が9.68%高と軒並み急騰している。


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