今週のNY株式市場は、トランプ新大統領の就任が好感される中で底堅い展開が続きそうだ。大規模AI投資の計画を発表したことや、トランプ大統領がFRBに利下げを要請したことなどがポジティブ。中国やメキシコ、カナダに対する関税引き上げの方針についても、想定内の動きとしてほぼ織り込まれつつある。
　インフレ懸念もやや後退。トランプ大統領がOPECに原油価格の引き下げを要請する考えを示したことで、エネルギー価格の安定が期待されている。なお、今週のFOMCでは政策金利が予想通り据え置かれる見通しであり、こちらも市場への影響は限られそうだ。
　ただ、半導体セクターには不安材料もある。テキサス・インスツルメンツ（TI）や韓国SKハイニックスの24年第4四半期業績が下振れる中、来週発表されるIBMやメタ、マイクロソフト、アップルなど主力ハイテク銘柄の決算動向が警戒される可能性もあろう。


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