3日のNY株式市場は、利益確定の売りに押される展開。主要指標のダウ平均は、前日比807.77ドル（2.78％）安の2万8292.73ドルと3日ぶりに反発して引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数は、598.34ポイント（4.96％）安の1万1458.10ポイントと5日ぶりに反落している。
　足元でダウ平均が約半年ぶりの高値を回復、ナスダック総合指数が連日で過去最高値を更新するなどして過熱感が高まっていたなか、米雇用統計の発表や週末からの3連休を前に幅広い銘柄が売られた。
　ダウ平均を構成する30銘柄のうち、ベライゾン・コミュニケーション(@VZ/U)とアメリカン・エキスプレス(@AXP/U)を除く28銘柄が下落している。セクター別ではS&P500指数を構成する11業種がすべて下落。なかでも大型ハイテク株が安い。
　アップル(@APPL/U)が8.01％下落したのをはじめ、マイクロソフト(@MSFT/U)が6.20％安、グーグルを傘下に置くアルファベット(@GOOGL/U)が5.12％安、アマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が4.63％安、フェイスブック(@FB/U)が3.76％安と軒並み売り込まれた。また、ナスダックの上昇をけん引してきたテスラ(@TSLA/U)とエヌビディア(@NVDA/U)が9.02％、9.28％ずつ下落したほか、ダウ平均に採用されたばかりのセールスフォース・ドットコム(@CRM/U)も4.22％安と値を下げている。
　一方、新型コロナウイルスの感染拡大で苦戦していたクルーズ船銘柄は逆行高。イタリアとドイツでの運航再開を発表したカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が5.21％高と急伸するなか、ノルウェージャンクルーズライン・ホールディングス(@NCLH/U)が3.77％高、ロイヤル・カリビアングループ(@RCL/U)が2.68％高と買われた。


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