先週末6日のNY株式市場は、景気敏感株やディフェンシブ株が軟調な半面、大型ハイテク株が底堅い展開。主要指標のダウ平均が前日比123.19ドル（0.28％）安の4万4642.52ドルと続落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が159.05ポイント（0.81％）高の1万9859.77ポイントと反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、15.16ポイント（0.25％）高の6090.27ポイントと反発して終了。ナスダックとS&P500はそろって過去最高値を更新している。
　雇用指標の堅調さが支援材料。朝方発表された11月雇用統計は前月比22万7000人増でやや上振れたが（市場予想：約22万人増）、強すぎもしない結果で、12月の利下げを邪魔するものではないと受け止められた。米国債が買われ、2年債利回りが4.10％（↓0.04ポイント）、10年債利回りが4.15％（↓0.03ポイント）と低下している。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち4業種が上昇。大型ハイテク株を含む一般消費財（↑2％超）、コミュニケーション（↑1％超）など4業種が上昇した。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が5.34％高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.94％高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が2.44％高、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が1.84％高、業務用ソフト大手のオラクル(@ORCL/U)が2.93％高と値を上げている。
　決算発表銘柄に対する反応も良好。ヨガウエア大手のルルレモン・アスレティカ(@LULU/U)が15.89％高、クラウド型電子署名サービスを提供するドキュサイン(@DOCU/U)が27.86％高、化粧品小売チェーンのアルタ・ビューティー(@ULTA/U)が8.99％高と急伸した。
　一方、エネルギーや公益、ヘルスケアなど7業種は下落。石油大手のシェブロン(@CVX/U)が2.57％安、油田サービス大手のハリバートン(@HAL/U)が4.13％安、医療保険大手のユナイテッドヘルス(@UNH/U)が5.07％安、CVSヘルス(@CVS/U)が2.76％安と売られている。


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