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2025/08/01 08:34

米国株大引け概況(詳報): 下落、ヘルスケア・半導体関連が安い 無料記事

 7月31日のNY株式市場は、決算で急伸したビッグテック銘柄を除き、総じて軟調な展開。主要指標のダウ平均が前日比330.30ドル(0.74%)安の4万4130.98ドルと4日続落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が7.22ポイント(0.03%)安の2万1122.45ポイントと小反落で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、23.51ポイント(0.37%)安の6339.39ポイントと3日続落で引けている。
 好決算を背景にSNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)とIT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が急伸したものの(それぞれ11.25%高、3.95%高)、市場全体を押し上げることはできなかった。寄り付きこそ高かったものの、その後徐々に売りに押される流れ。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で9月の利下げが不透明になったほか、インドやブラジルなど協定を結んでいない主要貿易相手国に対して大幅な関税引き上げを課す期限が翌日(8月1日)に迫っていることなどが警戒されている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が下落。ヘルスケア(↓2%超)の売りが目立ったほか、景気動向に敏感な素材、エネルギーなどのセクターが幅広く売られた。医薬品大手のイーライ・リリー(@LLY/U)が2.63%安、メルク(@MRK/U)が4.44%安、ブリストル・マイヤーズ・スクイブ(@BMY/U)が5.81%安、医療保険大手のユナイテッドヘルス(@UNH/U)が6.19%安と売り込まれている。
 また、半導体関連への売りも目立ち、ブロードコム(@AVGO/U)が2.95%安、クアルコム(@QCOM/U)が7.73%安、マイクロン・テクノロジー(@MU/U)が4.88%安、アプライド・マテリアルズ(@AMAT/U)が4.93%安と急落した(SOX指数は3.10%安)。
 一方、コミュニケーション(↑2%超)と公益の2業種は逆行高。前述したメタが急伸したほか、メディア大手のコムキャスト(@CMCSA/U)が2.25%高、電力大手のデューク・エナジー(@DUK/U)が0.96%高と強含んだ。


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