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2020/12/21 09:17

週間相場見通し:下値の堅い展開か 無料記事

 今週のNY市場は、米国の追加経済対策や世界的な低金利の長期化観測を受けて底堅い値動きが続きそうだ。米国では先週末、与野党が総額9000億米ドル規模の追加経済対策について大筋合意に達した。ある程度相場に織り込まれていたとはいえ、最悪の事態を避けられたことが素直に好感されるだろう。
 また、低金利の長期化もマーケットの下支え要因。先週のFOMCはサプライズこそなかったが、金融緩和の長期化を改めて裏付ける内容。購入債券の構成やペースに変化がなく、景気認識が据え置かれたことでマーケットが失望に傾向く場面も見られたが、購入期間の文言を削除するなど金融緩和の継続姿勢を明確化させた点は注目に値する。
 他の新規プラス材料としては、先週末にFRBが銀行の自社株買いを認める方針に舵を切ったことも挙げられる。健全性審査(ストレステスト)の結果が良好だったこともあり、引け後のアフターマーケットでは、大手銀行株が軒並み急騰している。
 もっとも、クリスマス休暇(24日半日取引、25日は休場)を迎える今週は、市場参加が少なくなるため商いが細る可能性が高い。突発的な悪材料が飛び出した場合は、薄商いの中で荒っぽい値動きになる場面もみられよう。


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