2025/07/16 08:41
米国株大引け概況(詳報): まちまち、ダウとS&P500は反落 
15日のNY株式市場は、一部テック株を除き、総じて売りが優勢な展開。主要指標のダウ平均が前日比436.36ドル(0.98%)安の4万4023.29ドルと反落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が37.47ポイント(0.18%)高の2万677.80ポイントと小幅に続伸して取引を終えた(ナスダックは小幅ながら最高値を更新)。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、24.80ポイント(0.40%)安の6243.76ポイントと反落して引けている。小型株を代表するラッセル2000は44.68 ポイント(1.99%)安の2205.05ポイントと下げが大きかった。
「GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が中国でAI向けチップの販売再開を目指している」との発表を受け、主要指数はプラス圏で始まったが、6月消費者物価指数(CPI)発表後の金利上昇が逆風となった。6月CPIはほぼ市場予想通り(コアCPIはやや下振れ)だったものの、関税絡みのインフレ再燃の懸念を拭い去るには至らず、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)が様子見姿勢を保つとの見方が続いている。米国債は売られ、2年債利回りが3.94%(↑0.04ポイント)、10年債利回りが4.48%(↑0.05ポイント)に上昇した。
セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が軒並み下落(情報技術のみ逆行高)。素材やヘルスケア、金融、エネルギー、一般消費財といった幅広いセクターが売られた。最新決算を発表した金融セクターでは、利益上振れにも関わらず、JPモルガン・チェース(@JPM/U)が0.74%安、ブラックロック(@BLK/U)が5.88%安、ステート・ストリート(@STT/U)が7.29%安と値を下げている。純利息収入の見通しが期待外れだったウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)も5.48%安と急落した。
一方、一部のAI関連銘柄は堅調。前述したエヌビディアが4.04%高、同業のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が6.41%高と買われたほか、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.56%高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が0.29%高と強含んだ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
「GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が中国でAI向けチップの販売再開を目指している」との発表を受け、主要指数はプラス圏で始まったが、6月消費者物価指数(CPI)発表後の金利上昇が逆風となった。6月CPIはほぼ市場予想通り(コアCPIはやや下振れ)だったものの、関税絡みのインフレ再燃の懸念を拭い去るには至らず、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)が様子見姿勢を保つとの見方が続いている。米国債は売られ、2年債利回りが3.94%(↑0.04ポイント)、10年債利回りが4.48%(↑0.05ポイント)に上昇した。
セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が軒並み下落(情報技術のみ逆行高)。素材やヘルスケア、金融、エネルギー、一般消費財といった幅広いセクターが売られた。最新決算を発表した金融セクターでは、利益上振れにも関わらず、JPモルガン・チェース(@JPM/U)が0.74%安、ブラックロック(@BLK/U)が5.88%安、ステート・ストリート(@STT/U)が7.29%安と値を下げている。純利息収入の見通しが期待外れだったウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)も5.48%安と急落した。
一方、一部のAI関連銘柄は堅調。前述したエヌビディアが4.04%高、同業のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が6.41%高と買われたほか、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.56%高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が0.29%高と強含んだ。
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