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2020/04/20 08:44

大引け概況(詳報):ダウ続伸、ナスダックも高い 無料記事

 先週末17日のNY株式市場は、米経済活動の再開期待で買われる展開。主要指標のダウ平均は前日比704.81ドル(2.99%)高の2万4242.49ドル、ナスダック総合指数は117.78ポイント(1.38%)高の8650.14ポイントとそろって続伸して終了した。
 トランプ大統領は前日、新型コロナウイルスの感染者数が少ない地域から段階的に経済活動の再開を認める方針を示した上で、「29州で間もなく再開できるだろう」と述べた(このうちテキサス州とバーモント州は、20日から一部事業を再開する予定)。
 新型コロナ治療薬への期待も支援材料。バイオ医薬品メーカー、ギリアド・サイエンシズ(@GILD/U)の抗ウイルス薬「レムデシビル」について、米医学専門メディアが「シカゴの病院で行われている臨床試験で、重症患者の急速な回復が見られた」と伝えた。米政府は「レムデシビル」の被験者数を増やして有効性の確認を急いでいる。
 セクター別では、S&P500指数を構成する11業種がすべて上昇。中でもエネルギーの上げ幅が大きい。エクソン・モービル(@XOM/U)が10.40%上昇したほか、シェブロン(@CVX/U)が8.98%高、EOGリソーシズ(@EOG/U)が14.57%高、コノコフィリップス(@COP/U)が13.49%高、シュルンベルジェ(@SLB/U)が8.75%高と急伸した。
 金融も高い。シティグループ(@C/U)が12.17%高と値を上げたのをはじめ、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が8.99%高、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が8.68%高、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が5.54%高と買われている。
 他の個別動向では、航空機大手のボーイング(@BA/U)が14.72%高と急伸。新型コロナの影響で一時停止している商用機の生産について、「ワシントン州の主力工場で早ければ20日から再開する」と発表したことが追い風だ。


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