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2025/06/13 09:00

米国株大引け概況(詳報): 反発、AI関連銘柄が底堅い 無料記事

 12日のNY株式市場は、一部のテック銘柄を中心に底堅い展開。主要指標のダウ平均が前日比101.85ドル(0.24%)高の4万2967.62ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が46.60ポイント(0.24%)高の1万9662.48ポイントとそろって反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、23.02ポイント(0.38%)高の6045.26ポイントと反発して引けている。
 トランプ大統領の貿易協議を巡る強硬姿勢や中東を巡る地政学リスクが警戒されるなかで序盤は下落して始まったが、利下げに追い風となる経済指標の発表が追い風となるなかでプラス圏に転じた。5月の生産者物価指数(PPI)は前月比0.1%上昇と下振れ(市場予想:約↑0.2%)、週間の新規失業保険申請件数でも継続受給者数が大幅に増加している。インフレ再燃への懸念が薄れるなかで米国債が買われ、長期金利を代表する10年債利回りは4.36%(↓0.06ポイント)に下がった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が上昇。公益や情報技術、ヘルスケアなどのセクターが堅調だった。好決算・ガイダンスで業務用ソフト・クラウド大手のオラクル(@ORCL/U)が13.31%高と急伸して最高値を更新したことで、AI関連銘柄が連れ高。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.52%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.32%高と値を上げている。
 一方、コミュニケーションや一般消費財、資本財の3業種は下落。ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が0.93%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が2.24%安と弱含んだ。また、エア・インディアが運航していた「ドリームライナー787」が離陸直後に墜落したことを受け、航空機大手のボーイング(@BA/U)が4.79%安、航空部品大手のゼネラル・エレクトリック(GEエアロスペース、@GE/U)が2.25%安と売られている。


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