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2025/05/13 08:50 NEW!!

米国株大引け概況(詳報): 米中関税引き下げで急騰、ナスダック4%高 無料記事

 週明け12日のNY株式市場は、ハイテク株を中心にほぼ全面高の商状。主要指標のダウ平均が前日比1160.72ドル(2.81%)高の4万2410.10ドルと急反発したほか、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が779.42ポイント(4.35%)高の1万8708.34ポイントと大幅続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、184.28ポイント(3.26%)高の5844.19ポイントと急反発で引けている。
 米中貿易戦争の懸念が和らいだことで、リスク選好が強まる流れ。米中両国は14日から90日間の関税削減で合意し、米国は対中関税を145→30%に、中国は対米関税を125→10%に引き下げる見通しだ。双方が恒久的な貿易協定で合意できなければ、関税引き下げが90日間で失効してしまうという恐れがあるものの、同引き下げ幅が市場の想定より大きかったことが好感された。相対的に安全な米国債が売られ、長期金利を代表する10年債利回りは4.47%(↑0.09ポイント)に上昇したが、市場心理を示すVIX指数(恐怖指数)は18.39(↓3.51)に急低下し、大台の「20」を下回っている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が上昇(公益のみ逆行安)。ビッグテック銘柄の上げが目立ち、一般消費財(↑5%超)、情報技術(↑4%超)、コミュニケーション(↑3%超)と買われた。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が6.75%高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が8.07%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が6.18%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が5.44%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が7.92%高と軒並み急伸している。
 また、半導体銘柄も高い。通信半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が6.43%高、アナログ半導体大手のテキサス・インスツルメンツ(@TXN/U)が8.71%高、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が7.49%高、半導体装置大手のラム・リサーチ(@LRCX/U)が9.14%高、KLA(@KLAC/U)が8.45%高と買われた(SOX指数は7.04%高)。


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