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2020/12/21 09:02

大引け概況(詳報): 反落、利益確定売りに押される 無料記事

 先週末18日のNY株式市場は、短期的な高値警戒感で軟調な展開。主要指標のダウ平均が前日比124.32ドル(0.41%)安の30179.05ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が9.11ポイント(0.07%)安の12755.64ポイントとそろって反落して取引を終えた。
 前日に主要指数が軒並み最高値をつけていただけに、買い一服の動きが広がった。景気対策法案を巡る不透明感も序盤の逆風(政府閉鎖の回避に向けて、共和党上院トップのマコネル上院院内総務が「週末返上で作業を継続する」考えを示したことで、引けにかけては下げ幅が縮小)。
 また、この日が株価指数先物などの清算日が重なる「クアドルプル・ウィッチング」にあたること、S&P500やナスダック100の銘柄入れ替えが目前なこと(21日寄り前に適用)などが株価動向に影響を与えたという見方もあった(ただ、S&P500に組み入れられるテスラ(@TSLA/U)は5.96%高と急伸)。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が下落。なかでもエネルギーや素材、金融など景気敏感株・バリュー株の値下がりが目立つ。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が1.73%安、コノコフィリップス(@COP/U)が2.36%安、油田探査大手のシュルンベルジェ(@SLB/U)が2.70%安、鉄鋼大手のUSスチール(@X/U)が9.11%安、ニューコア(@NUE/U)が2.74%安と売られた。
 他の個別動向では、半導体大手のインテル(@INTC/U)が6.30%安。「大口顧客のマイクロソフト(@MSFT/U)がSurface PC用に独自チップの設計に取り組んでいるもよう」と報じられたことが逆風だ。
 このほか、バイオ医薬ベンチャーのモデルナ(@MRNA/U)は2.62%安。新型コロナウイルスワクチン候補「mRNA-1273」について、米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会(VRBPAC)が緊急使用許可(EUA)の承認を支持したものの、プラス材料視されなかった(FDAは週末に同ワクチンを承認)。


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