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2025/02/27 08:52

米国株大引け概況(詳報): もみ合い、ナスダックは小反発 無料記事

 26日のNY株式市場は、前日終値を挟んで売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比188.04ドル(0.43%)安の4万3433.12ドルと反落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が48.87ポイント(0.26%)高の1万9075.26ポイントと5営業日ぶりに反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、0.81ポイント(0.01%)高の5956.06ポイントと小反発で引けている。
 貿易政策を巡る懸念がくすぶる一方、米下院が予算決議案を可決するなど「トランプ減税」への楽観論もあるなか、方向感が定まらない流れ。寄り付きは上昇で始まったが、中盤から売りに押され、引け際に再び上昇した。トランプ大統領はカナダやメキシコに対する関税を発動するほか、欧州連合(EU)に対しても25%関税を課す方針を示している。相対的に安全とされる米国債が買われるなか、長期金利を代表する10年債利回りは4.26%(↓0.03ポイント)と低下基調が続いた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち4業種が上昇。公益のほか、大型ハイテク株を含む情報技術、コミュニケーションなどのセクターが買われた。引け後の決算発表を控えたGPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.67%高と反発したほか、通信半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が5.13%高、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が4.82%高、クラウド・業務用ソフト大手のオラクル(@ORCL/U)が2.33%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が2.46%高と値を上げている。前日引け後に決算を発表したワークデイ(@WDAY/U)やインテュイット(@INTU/U)もそれぞれ6.22%、12.58%ずつ急伸した。
 一方、ディフェンシブな生活必需品、ヘルスケアなど7業種は下落。小売大手のウォルマート(@WMT/U)が1.52%安、会員制・倉庫型店舗販売大手のコストコ・ホールセール(@COST/U)が2.24%安、飲料大手のペプシコ(@PEP/U)が3.14%安、製薬大手のメルク(@MRK/U)が2.24%安、アムジェン(@AMGN/U)が2.93%安と値を下げた。


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