2025/07/30 08:32
米国株大引け概況(詳報): 下落、決算発表銘柄の下げ目立つ 
29日のNY株式市場は、高値警戒感などでやや軟調な展開。主要指標のダウ平均が前日比204.57ドル(0.46%)安の4万4632.99ドルと続落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が80.29ポイント(0.38%)安の2万1098.29ポイントと反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、18.91ポイント(0.30%)安の6370.86ポイントと反落して引けている。前日までナスダックとS&P500は連日で最高値を更新していた。
貿易協議の面で新たな動きが無く、29〜30日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えるなかで、利益確定売りに押される流れ。スウェーデンでの米中協議は終わったが、結果が不透明なことが懸念材料。対中関税引き上げの一時停止措置の延長可能性があるものの、交渉担当者らは「同延長はトランプ大統領が承認するまで確定しない」と述べている。また、30日、31日に相次ぐビッグテック企業(メタ、マイクロソフト、アップル、アマゾン)の決算発表も注目されている。こうしたなか、力強い7年債入札結果が支えとなるなかで米国債が買われ、長期金利を代表する10年債利回りは4.32%(↓0.09ポイント)に低下した。
セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が下落。資本財、ヘルスケア、金融のほか、大型ハイテク株を含む一般消費財、コミュニケーションなどのセクターが軟調だった。特に決算発表後に下げた銘柄が目立つ。航空機大手のボーイング(@BA/U)が4.37%安、物流大手のユナイテッド・パーセル・サービス(@UPS/U)が10.57%安、医療保険大手のユナイテッドヘルス(@UNH/U)が7.46%安、クルーズ大手のロイヤル・カリビアン(@RCL/U)が5.01%安、家電大手のワールプール(@WHR/U)が13.43%安、鉄鋼大手のニューコア(@NUE/U)が2.68%安と売られた。
一方、エネルギーや公益、生活必需品など4業種は逆行高。対露制裁の強化観測で原油先物が3%超の上昇を記録するなか、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が1.29%高、コノコフィリップス(@COP/U)が1.00%高と値を上げた。また、ディフェンシブな電力大手のデューク・エナジー(@DUK/U)が1.61%高、飲料大手のコカ・コーラ(@KO/U)が1.90%高、たばこ大手のフィリップ・モリス・インターナショナル(@PM/U)が3.16%高と強含んだ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
貿易協議の面で新たな動きが無く、29〜30日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えるなかで、利益確定売りに押される流れ。スウェーデンでの米中協議は終わったが、結果が不透明なことが懸念材料。対中関税引き上げの一時停止措置の延長可能性があるものの、交渉担当者らは「同延長はトランプ大統領が承認するまで確定しない」と述べている。また、30日、31日に相次ぐビッグテック企業(メタ、マイクロソフト、アップル、アマゾン)の決算発表も注目されている。こうしたなか、力強い7年債入札結果が支えとなるなかで米国債が買われ、長期金利を代表する10年債利回りは4.32%(↓0.09ポイント)に低下した。
セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が下落。資本財、ヘルスケア、金融のほか、大型ハイテク株を含む一般消費財、コミュニケーションなどのセクターが軟調だった。特に決算発表後に下げた銘柄が目立つ。航空機大手のボーイング(@BA/U)が4.37%安、物流大手のユナイテッド・パーセル・サービス(@UPS/U)が10.57%安、医療保険大手のユナイテッドヘルス(@UNH/U)が7.46%安、クルーズ大手のロイヤル・カリビアン(@RCL/U)が5.01%安、家電大手のワールプール(@WHR/U)が13.43%安、鉄鋼大手のニューコア(@NUE/U)が2.68%安と売られた。
一方、エネルギーや公益、生活必需品など4業種は逆行高。対露制裁の強化観測で原油先物が3%超の上昇を記録するなか、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が1.29%高、コノコフィリップス(@COP/U)が1.00%高と値を上げた。また、ディフェンシブな電力大手のデューク・エナジー(@DUK/U)が1.61%高、飲料大手のコカ・コーラ(@KO/U)が1.90%高、たばこ大手のフィリップ・モリス・インターナショナル(@PM/U)が3.16%高と強含んだ。
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