22日のNY株式市場は、セクターごとに売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比200.94ドル（0.67％）安の30015.51ドルと反落する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は65.40ポイント（0.51％）高の12807.92ポイントと反発して取引を終えた（ナスダックは最高値を更新）。新型コロナウイルスの変異種を巡る懸念、経済指標の軟化などが逆風となるなか、（IT株・グロース株が買われる一方）景気敏感株・バリュー株が売られている。
　S&P500全11業種のうち、エネルギーや金融など9業種が売られた（情報技術など2業種が上昇）。20日から英ロンドンが都市封鎖を行うなど、コロナ禍再燃による規制導入が改めて懸念されるなか、航空株やクルーズ株などが下落。クルーズ大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が5.94％安、ロイヤル・カリビアン・グループ(@RCL/U)が2.97％安、航空大手のアメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が3.85％安、デルタ・エアラインズ(@DAL/U)が2.99％安と値を下げた。景気敏感株も軟調。石油大手のコノコフィリップス(@COP/U)が3.01％安、鉄鋼大手のUSスチール(@X/U)が2.88％安、肥料大手のモザイク(@MOS/U)が5.49％安と売られている。
　一方、景気回復の鈍化傾向（＝低金利が長期化する兆し）がみられるなか、投資家はIT株・グロース株を物色。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が2.85％高、顧客管理ソフト大手のセールスフォース・ドットコム(@CRM/U)が2.08％高、ECサイト構築支援サービスを手がけるショッピファイ(@SHOP/U)が6.67％高、フィンテック大手のスクエア(@SQ/U)が3.46％高、新興セキュリティ企業のクラウドストライク・ホールディングス(@CRWD/U)が6.76％高、在宅フィットネス企業のペロトン・インタラクティブ(@PTON/U)が11.65％高と値を上げた。



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