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2025/06/26 08:25

米国株大引け概況(詳報): まちまち、S&P500はほぼ横ばい 無料記事

 25日のNY株式市場は、セクターごとに高安まちまちの展開。主要指標のダウ平均が前日比106.59ドル(0.25%)安の4万2982.43ドルと反落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が61.02ポイント(0.31%)高の1万9973.55ポイントと3日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、0.02ポイント(0.00%)安の6092.16ポイントとほぼ横ばいで引けている。
 S&P500指数が最高値を1%弱下回る水準で推移するなか、利益確定売りが散見されたものの、一部ハイテク株の上げが市場を下支えする流れ。中東情勢の懸念が依然くすぶる半面、AIやロボット、仮想通貨など技術革新が期待できる銘柄への買いは継続した。パウエルFRB議長が議会証言で年内の利下げを示唆するなか、2年債利回りが3.78%(↓0.05ポイント)に下がったが、長期金利を代表する10年債利回りは4.29%とほぼ横ばい。市場心理を示すVIX指数(恐怖指数)は16.76(↓0.72)と連日で下がっている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が下落。ディフェンシブな生活必需品や公益などのセクターが軟調だった。たばこ大手のフィリップ・モリス・インターナショナル(@PM/U)が2.65%安、食品大手のゼネラル・ミルズ(@GIS/U)が5.11%安、電力大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が1.47%安、クレジットカード大手のビザ(@V/U)が1.81%安、投資会社のバークシャー・ハサウェイ(@BRK .B/U)が1.47%安と値を下げている。
 このほか、先日にロボタクシーサービスを始めた電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が3.79%安、期待外れの見通しを示した物流大手のフェデックス(@FDX/U)が3.27%安と売られた。
 一方、大型ハイテク株を含む情報技術やコミュニケーションなど3業種は上昇。目標株価が大きく引き上げられたGPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が4.33%高と最高値を更新したほか、同業アドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が3.59%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.44%高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.34%高と値を上げた。


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