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2020/02/10 10:44

週間相場見通し:下値の固い展開か 無料記事

今週のNY株式市場は、全体として底堅い値動きが見込まれる。FRBが「新型肺炎拡大が世界経済の新たな脅威」と言及するなか、先週末の主要3指数は軒並み反落したが、前日まで連日の高値更新が続いていただけに、新型肺炎はあくまで手仕舞い売りの口実とみたほうがよいだろう。

 実際、足元の米経済指標は堅調。直近では、1月のISM製造業・非製造業景況指数や同月の雇用統計(非農業部門新規雇用者数)が軒並み上振れた。今週発表される1月のCPIや小売売上高が良い内容であれば、米景気の好調さが改めクローズアップされる流れとなろう。なお、今週11日にはパウエルFRB議長が議会証言を行うが、肺炎拡大が米経済に与えるマイナス影響に言及された場合は、年内の利下げ観測が再び高まる可能性もある。

 主要企業の決算も良好だ。先週末時点で10-12月期決算の発表を済ませたS&P500構成銘柄に関しては、約7割が事前予想を上回るという好結果だった(中でもIT企業が好調)。EPSの予想成長率は、年初時点の-0.3%から+2%前後に上昇している。

 大統領選挙に対しても過度の懸念は後退。民主党のアイオワ州予備選で中道のブティジェッジ氏が躍進したことは(急進左派の候補を抑えたことは)、GAFAや大手金融、薬品などにとってポジティブだ。


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