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2020/04/08 08:46

大引け概況(詳報):ダウ小反落、ナスダックも安い 無料記事

 7日のNY株式市場は、利食い売りに押される展開。主要指標のダウ平均は小幅ながら反落し、前日比26.13ドル(0.12%)安の2万2653.86ドルで引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も反落し、25.98ポイント(0.33%)安の7887.26ポイントで終了している。
 前日の急反発を受けて、目先の利益を確定する動きが見られた。また、「米国で感染拡大のピークを迎えている」との期待が後退したことも逆風だ。ニューヨーク州とニュージャージー州でこの日、1日の死亡者が過去最高を記録。過去2日間に前日比で減少に転じるなど、今週に入り先行きに楽観的な見方が浮上していただけに、再び警戒感が強まった格好だ。
 原油価格の急落もマイナス材料。主要産油国による協調減産の実現に懐疑的な見方が広がるなか、WTI先物5月限の清算値は前日比9.4%安の1バレル23.63ドルで終了した。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち5業種が下落。なかでも、公益事業の下げが目立つ。再生可能エネルギー発電大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が2.57%下落したのをはじめ、電力大手のデューク・エナジー(@DUK/U)が1.40%安、総合エネルギー大手のドミニオン・エナジー(@D/U)が0.90%安、電力・ガス供給大手のサザン カンパニー(@SO/U)が0.51%安と売られた。
 ハイテク大手を中心に情報技術も安い。アップル(@APPL/U)が1.16%下落したほか、テキサス・インスツルメンツ(@TXN/U)が2.48%安、シスコシステムズ(@CSCO/U)が1.91%安、マイクロソフト(@MSFT/U)が1.08%安と値を下げている。
 他の個別動向では、航空機大手のボーイング(@BA/U)が4.66%安と急落。新型コロナの感染拡大に伴い、「商用ジェット機の製造を無期限で停止する」と発表したことが嫌気された。


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