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2020/02/14 08:39

大引け概況(詳報): 反落、新型肺炎の拡大懸念が再燃 無料記事

 13日のNY株式市場は、一時後退していた新型肺炎の拡大懸念が蒸し返されるなかで軟調な展開。主要指標のダウ平均が前日比128.11ドル(0.43%)安の29423.31ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が13.99ポイント(0.14%)安の9711.97ポイントとそろって下落して取引を終えた。
 中国当局がこの日、新型コロナウイルスの感染者数が急増したと発表したことが嫌気された。確認基準の変更によるものと説明されているが、新規感染者数の発生率が低下しているとの見方がこのところ広がっていただけに、今回の発表が失望売りを招いた格好だ。クドロー国家経済会議(NEC)委員長が関連情報の正確性に疑問を呈すなど、過少報告の疑いが強まっている。ただ、中国政府の景気下支えや「米国への悪影響が限定的」との見方などで、投資家心理はそれほど悪化していない(中盤にかけて下げ幅は縮小)。
 この日は、S&P500全11業種のうちエネルギーや素材、資本財など景気循環セクターが弱含み。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が0.56%安、航空機大手のボーイング(@BA/U)が1.33%安、工業用素材・事務用品大手のスリーエム(@MMM/U)が2.47%安と値を下げた。肥料大手のCFインダストリーズ(@CF/U)とモザイク(@MOS/U)はそれぞれ5.46%、4.28%ずつ下落した。
 新型肺炎で打撃を受けているクルーズ船、カジノ銘柄も安い。クルーズ船運営のロイヤル・カリビアン・クルーズ(@RCL/U)とカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)がそれぞれ3.08%、1.95%売られたほか、カジノ大手のラスベガス・サンズ(@LVS/U)が2.56%安、ウィンリゾーツ(@WYNN/U)が2.34%安と値を下げた。
 一方、公益や生活必需品、REITなどディフェンシブセクターは堅調。再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が1.93%高、電力大手のデューク エナジー(@DUK/U)が2.24%高、日用品大手のプロクター&ギャンブル(@PG/U)が1.22%高と上昇した。


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