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2020/04/09 09:12

大引け概況(詳報): 急反発、新型コロナにピークアウトの期待 無料記事

 8日のNY株式市場は、新型コロナウイルスの懸念が薄らぐなかで大きく買い戻される展開。主要指標のダウ平均が前日比779.71ドル(3.44%)高の23433.57ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が203.64ポイント(2.58%)高の8090.90ポイントとそろって急反発で取引を終えた。
 「新型コロナウイルスの感染拡大がピークに近づきつつある」という楽観的な見方が強まった。ホットスポット(一大感染地)のNY州で死者数が2日連続で最多を更新する一方、新規感染者数の増加曲線に平坦化の兆しが表れ始めたことがプラス材料視されている。米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のファウチ所長が「状況が来週にも好転し始める可能性がある」とコメントしたことも好感された。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。生活必需品や情報技術などの値上がりは限定的だが、REITや公益などの高配当セクター、エネルギーや素材など景気循環セクターの上げが目立った。電力大手のデューク エナジー(@DUK/U)が6.73%高、電力・ガス供給大手のサザン カンパニー(@SO/U)が5.55%高、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が6.33%高、シェブロン(@CVX/U)が6.25%高と軒並み値を上げている。
 新型コロナ危機で大きく売られていた銘柄の上げも目立つ。クルーズ大手のロイヤル・カリビアン・クルーズ(@RCL/U)が11.95%高、カーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が6.11%高、ホテル大手のマリオット・インターナショナル(@MAR/U)が11.80%高、カジノ大手のウィンリゾーツ(@WYNN/U)が13.51%高、航空大手のアメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が10.86%高と買われた。


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