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2020/12/25 08:40

大引け概況(詳報):ダウ続伸、ナスダックも高い 無料記事

 24日のNY株式市場は、英国と欧州連合(EU)の通商合意を好感して買われる展開。主要指標のダウ平均は前日比70.04ドル(0.23%)高の3万199.87ドルと続伸して引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数は33.62ポイント(0.26%)高の1万2804ポイントと反発している(25日のクリスマス休日と休場を控え、午後1時までの短縮取引で終了)。
 英国とEUがこの日、自由貿易協定(FTA)締結交渉で合意したことを受け、同交渉を巡る不透明感が後退した。両者は英国がEUを完全に離脱する31日深夜までに、FTAの正式締結に向けて協議を進めることになった。
 ただ、米追加経済対策法案の成立が遅れているため上値を追う動きは限定的。国民一人当たりの給付額を2000ドルに引き上げるよう求める野党・民主党の提案に対し、与党・共和党下院は同提案に関する採決を阻止した。これにより、法案の成立時期が不透明になってきた格好だ。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうちエネルギーを除く10業種が上昇。なかでも、大型ハイテク銘柄を中心に情報技術の上げが目立つ。クレジットカードのビザ(@V/U)が1.66%上昇したのをはじめ、半導体のインテル(@INTC/U)が1.07%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.78%高、IT機器のアップル(@APPL/U)が0.77%高と値を上げた。
 他の個別動向では、中国Eコマース最大手のアリババ・グループ(阿里巴巴集団:@BABA/U)が13.34%安と急落。中国当局が独禁法違反の疑いで調査に乗り出したことが逆風だ。


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