詳細
検索 (期間指定)
期間

2026/02/24 08:45

米国株大引け概況(詳報): 反落、関税不透明感やAI代替懸念が重し 無料記事

 週明け23日のNY株式市場は、リスク回避でディフェンシブ銘柄へのシフトが鮮明となる展開。主要指標のダウ平均が前日比821.91ドル(1.66%)安の4万8804.06ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が258.80ポイント(1.13%)安の2万2627.27ポイントとそろって反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、71.76ポイント(1.04%)安の6837.75ポイントと反落して終了。再び50日移動平均線(6896ポイント)を下回っている。
 関税を巡る不透明感が警戒される状況。米最高裁が先週末20日、トランプ関税を「違憲」とする判決を下した後、トランプ大統領は世界的に「10%」の関税を課す大統領令に署名する意向を示し、翌21日には同関税率を「15%」に引き上げる方針を示した。インフレや世界経済成長の見通しを巡る不確実性が増すなか、NY金先物が2.8%高と続伸し、米国債も買われている(長期金利を代表する10年債利回りは4.03%と0.05ポイント低下)。VIX指数(恐怖指数)は21.01(↑1.92)とやや上昇し、「20」の大台を再び上回った。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち5業種が下落。金融(↓3%超)のほか、大型ハイテク株を含む一般消費財(↓2%超)、コミュニケーション、情報技術などのセクターが売られた。今週の決算発表を控えたGPU大手エヌビディア(@NVDA/U)が0.91%高と強含んだが、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が3.21%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が2.91%安、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.30%安と値を下げている。ソフトウェアに対する人工知能(AI)の代替懸念がくすぶるなか、クラウド運用監視システム大手のデータドッグ(@DDOG/U)が11.28%安、サイバーセキュリティ大手のクラウドストライク・ホールディングス(@CRWD/U)が9.85%安、IT大手グループのIBM(@IBM/U)が13.15%安と急落した。
 一方、ディフェンシブな生活必需品、ヘルスケア、公益など6業種は上昇。小売大手のウォルマート(@WMT/U)が2.29%高、日用品大手のプロクター・アンド・ギャンブル(@PG/U)が2.73%高、医薬品大手のイーライ・リリー(@LLY/U)が4.86%高、再生可能エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が2.04%高と値を上げた。イーライ・リリーに関しては、競合ノボ・ノルディスク(@NVO/U)の次世代減量薬の治験で効果がリリーの薬に劣ったと報じられたことがプラス材料視されている(ノボのADRは16.43%安)。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース