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2020/12/29 08:34

大引け概況(詳報): 大型IT銘柄の主導で続伸、主要3指数が最高値 無料記事

 週明け28日のNY株式市場は、追加経済対策法案の成立で買われる展開。主要指標のダウ平均が前営業日比204.10ドル(0.68%)高の30403.97ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が94.69ポイント(0.74%)高の12899.42ポイントと続伸して取引を終えた(ダウは3日続伸)。S&P500指数も0.87%高の3735.36ポイントと買われ、主要3指数が軒並み最高値を更新している(小型株指数を代表するラッセル2000指数は0.38%安と続落)。
 トランプ大統領が27日夜、追加経済対策法案(約9000億ドル)と連邦予算案(約1兆4000億ドル)の包括法案に署名・成立させた。「大統領が拒否権を発動し、法案の成立が遅れる」との観測もあっただけに、素直に好感された格好だ。
 市場をけん引したのは大型IT銘柄。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が3.58%高、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が3.51%高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が3.59%高、検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.29%高と買われた。セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が上昇(エネルギー、素材は下落)。前述の大型IT銘柄が含まれるコミュニケーション、一般消費財、情報技術などのセクターで上げが目立っている。
 コロナ禍で打撃を受けた銘柄群は上昇。百貨店大手のメイシーズ(@M/U)が8.47%高、旅行口コミサイト大手のトリップアドバイザー(@TRIP/U)が4.65%高、ライブ・エンターテイメント大手のライブ・ネーション・エンターテインメント(@LYV/U)が4.24%高、クルーズ大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が4.17%高、カジノ大手のラスベガス・サンズ(@LVS/U)が3.46%高と値を上げた。
 一方、「巣ごもり銘柄」やDX銘柄は利益確定売りに押された。ビデオ会議アプリのズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(@ZM/U)が6.34%安、クラウド型電子署名サービスを提供するドキュサイン(@DOCU/U)が6.42%安、ECサイト構築支援サービスのショッピファイ(@SHOP/U)が6.40%安、在宅フィットネス企業のペロトン・インタラクティブ(@PTON/U)が6.48%安と急落している。上場したばかりの銘柄も売られ、データ特化のクラウドサービス企業のスノーフレーク(@SNOW/U)が6.26%安、ゲーム開発用ソフトウエアのユニティ・ソフトウェア(@U/U)が5.14%安で引けた。


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