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2020/05/21 08:32

大引け概況(詳報): 反発、米経済活動の再開期待で 無料記事

 20日のNY株式市場は、米経済活動の再開期待などで買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比369.04ドル(1.52%)高の24575.90ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が190.67ポイント(2.08%)高の9375.78ポイントと反発して取引を終えた。
 米中関係の悪化懸念がくすぶるものの、経済活動再開に向けた楽観論が優勢となった。19日までに、全米50州全てが経済活動を部分的に再開。景気回復への期待が膨らみつつある。EIAの週間石油統計では、15日時点の原油在庫量が増加予想に反して2週連続で減少した。
 金融緩和策の継続期待も追い風。米連邦準備理事会(FRB)がこの日公表したFOMC議事要旨(4月末開催分)によると、参加者らは引き続き、景気下支えに向けてあらゆる手段を活用することに注力する構えをみせている。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。大型IT銘柄が買われ、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が6.04%高で上場来高値を更新したほか、IT端末大手のアップル(@AAPL/U)が1.95%高、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.99%高、検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.53%高と値を上げた。フェイスブックについては、ネット販売機能の強化が刺激材料となっている。
 半導体銘柄も高い。インテル(@INTC/U)が4.66%高、テキサス・インスツルメンツ(@TXN/U)が4.26%高で引けた(主要半導体銘柄で構成されるSOX指数は3.67%上昇)。足元業績が堅調だったアナログ・デバイセズ(@ADI/U)は7.75%上昇している。
 エネルギーや資本財、資源など景気循環セクターも上昇。石油大手のシェブロン(@CVX/U)が3.77%高、石油サービス大手のハリバートン(@HAL/U)が7.17%高、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が3.38%高と値を上げた。



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