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2020/07/17 08:52

大引け概況(詳報):反落、ダウ135ドル安 無料記事

 16日のNY株式市場は、米雇用回復ペースの鈍化懸念で売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比135.39ドル(0.50%)安の2万6734.71ドルと5日ぶりに反落したほか、ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も76.66ポイント(0.73%)安の1万473.83ポイントと反落して取引を終えた。
 週間の米新規失業保険申請件数が前週と同様水準(130万件)に上り、市場予想(約125万件)よりも悪かったことがマイナス。南部や西部を中心に新型コロナウイルス感染者数が増加するなか、雇用環境が予想したほど改善していない状況が浮き彫りになった格好だ。
 中国の経済指標が悪化したことも逆風。6月の小売売上高が市場予想(前年同月比で約0.5%増加)に反して1.8%減少したことを受け、「景気回復の動きが想定よりも遅い」と中国経済の先行きを不安視する見方が強まった。
 ダウ平均構成銘柄ではボーイング(@BA/U)が4.91%安と急落したのをはじめ、ビザ(@V/U)が1.55%安、時価総額の大きいマイクロソフト(@MSFT/U)とアップル(@APPL/U)が1.98%、1.23%ずつ売られている。
 セクター別ではS&P500指数を構成する11業種のうち6業種が下落。なかでも情報技術の下げが目立つ。アドビ(@ADBE/U)が1.55%安、セールスフォース・ドットコム(@CRM/U) が1.37%安、シスコシステムズ(@CSCO/U)が1.34%安、エヌビディア(@NVDA/U)が0.90%安に沈んだ。
 一方、金融大手のモルガン・スタンレー(@MS/U)は2.51%上昇。4〜6月期の売上高と希薄化後EPSが市場予想を上回ったことや、最終利益が四半期ベースで過去最大を記録したことが好感されている。


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