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2020/07/16 09:04

大引け概況(詳報):続伸、ダウ227ドル高 無料記事

 15日のNY株式市場は、新型肺炎ワクチンの早期開発に対する期待で買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比227.51ドル(0.85%)高の2万6870.10ドルと4日続伸して終了したほか、ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も61.91ポイント(0.59%)高の1万550.49ポイントと続伸した。
 バイオ医薬ベンチャーのモデルナ(@MRNA/U)が前日、「新型コロナウイルスのワクチン開発に向けて良好な結果が得られた」と発表したことが追い風。同社のワクチン候補に関する第1相臨床試験で、被験者全員に免疫抗体が生成された(モデルナの株価は6.90%上昇)。
 これを受け、新型コロナウイルスのまん延が業績の重荷となっている観光・航空セクターを中心に幅広い銘柄が買われた。クルーズ船運営のロイヤル・カリビアン・クルーズ(@RCL/U)とカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が21.20%、16.22%ずつ上昇したのをはじめ、航空大手のアメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が16.16%高、同業のデルタ・エア・ラインズ(@DAL/U)が9.41%高、旅行予約サイトのエクスペディア・グループ(@EXPE/U)が9.41%高と値を上げた。
 原油価格が4カ月ぶりの高水準をつけるなか(WTI先物8月限の清算値は、前日比2.3%高の1バレル41.20ドル)、エネルギーセクターも高い。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が1.27%上昇したほか、油田サービスのハリバートン(@HAL/U)が4.17%高、油田探査のシュルンベルジェ(@SLB/U)が2.77%高、石油メジャーのコノコフィリップス(@COP/U)が0.75%高と買われている。
 他の個別動向では、金融大手のゴールドマン・サックス(@GS/U)が1.35%上昇。この日発表された4〜6月期業績で、売上高と調整後EPSが市場予想を大きく上回ったことなどが好感されている。


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