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2020/10/19 08:50

大引け概況(詳報): ダウ反発、ナスダックは4日続落 無料記事

 先週末16日のNY株式市場は、朝高の後に上げ幅を縮める展開。主要指標のダウ平均が前日比112.11ドル(0.39%)高の28606.31ドルと反発する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が42.31ポイント(0.36%)安の11671.56ポイントと4日続落で取引を終えた。
 朝方は高く始まった(ダウが1.22%高、ナスダックが0.96%高まで上昇)。医薬品大手ファイザー(@PFE/U)が11月末までに新型コロナウイルスワクチンの緊急使用許可を当局に申請する可能性が高いと述べたこと、9月の小売売上高が前月比1.9%増と市場予想(約0.8%増)を上回ったことなどが好感されている。ただ、中盤からは上げ幅を縮小し、ナスダックはマイナス圏に転落した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、7業種が上昇。ファイザーの発表などを材料にヘルスケアセクターの上げが特に目立つ。前述したファイザー(@PFE/U)が3.83%上昇したほか、ワクチンを共同開発する独バイオNテック(@BNTX/U)も4.10%値上がりした。このほか、同業リジェネロン・ファーマシューティカルズ(@REGN/U)が2.49%高、医薬品・医療機器大手のアボット ラボラトリーズ(@ABT/U)が2.19%高と買われている。
 資本財セクターも堅調。重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が6.11%高、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が2.25%高、航空機大手のボーイング(@BA/U)が1.89%高と上昇している。
 一方、これまで相場をけん引してきた主力IT銘柄の一角は軟調。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.98%安、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.40%安、電気自動車(EV)大手のテスラ(@TSLA/U)が2.05%安、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が2.06%安と値を下げた。
 エネルギーセクターも安い。油田サービス大手のシュルンベルジェ(@SLB/U)が8.83%急落したほか、同業のハリバートン(@HAL/U)も6.27%安、石油大手のコノコフィリップス(@COP/U)が4.60%安で引けた。シュルンベルジェに関しては、寄り前に発表した第3四半期決算で売上高が前年同期比38%減少し、市場予想を下回ったことなどが嫌気されている。


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