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2020/10/28 08:45

大引け概況(詳報): ダウ3日続落、ナスダックは反発 無料記事

 27日のNY株式市場は、売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比222.19ドル(0.80%)安の27463.19ドルと3日続落する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は72.41ポイント(0.64%)高の11431.35ポイントと反発して取引を終えた。前日に続き、新型コロナウイルスの感染拡大に焦点が集まっている。大型IT銘柄に買いが集まる半面、バリュー株・景気循環株が売られた。
 S&P500全11業種のうち大型IT銘柄が属する3業種(一般消費財、コミュニケーション、情報技術)が上昇する一方、残りの8業種が下落。特に資本財や金融、エネルギーの下げが目立った。個別では、航空・防衛大手のレイセオン・テクノロジーズ(@RTX/U)が7.04%安、航空機大手のボーイング(@BA/U)が3.48%安、石油大手のシェブロン(@CVX/U)が2.02%安、銀行大手のバンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が2.81%安、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が3.88%安と値を下げている。レイセオン・テクノロジーズについては、第3四半期の売上高が下振れたことが嫌気された。同じく業績の下振れで、医薬品大手のイーライリリー(@LLY/U)とファイザー(@PFE/U)もそれぞれ6.92%安、1.29%安と下落している。
 コロナ禍が逆風になる銘柄も安い。配車サービス大手のウーバー・テクノロジーズ(@UBER/U)とリフト(@LYFT/U)がそれぞれ3.75%、7.65%ずつ続落したほか、エンターテイメント大手のライブ・ネーション・エンターテインメント(@LYV/U)が4.91%安、航空大手のアメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が4.83%安、デルタ・エアラインズ(@DAL/U)が3.82%安と売られた。
 一方、在宅勤務や巣ごもり消費が追い風となる大型IT銘柄は堅調。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.47%高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が2.23%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.51%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.35%高と値を上げている。このほか、ビデオ会議アプリ大手のズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(@ZM/U)が4.09%高、ECサイト構築支援サービスを手がけるショッピファイ(@SHOP/U)が4.32%高で引けた。


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