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2020/07/08 08:43

大引け概況(詳報): 反落、利食い売りに押される 無料記事

 7日のNY株式市場は、利益確定売りに押される展開。主要指標のダウ平均が前日比396.85ドル(1.51%)安の25890.18ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が89.76ポイント(0.86%)安の10343.89ポイントとそろって反落して取引を終えた(ダウが3営業日ぶり、ナスダックが6営業日ぶりの反落)。
 新型コロナウイルスの感染拡大「第2波」により、経済活動再開の動きが遅れるとの懸念がマイナス材料。このところ多くの州で感染が再加速していることについて、アトランタ連銀のボスティック総裁が「景気回復ペースが失速する恐れがある」と警戒感を示した。国内では米サンフランシスコが経済活動再開の動きを一時停止させたほか、国外でも豪メルボルンが6週間のロックダウン(都市封鎖)に動いている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、生活必需品を除く10業種が軒並み下落。エネルギーや資本財など景気循環セクターを中心に値下がりした。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ2.59%、2.55%ずつ売られたほか、航空大手のボーイング(@BA/U)が4.80%安、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が3.43%安と下落した。金融株も売られ、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)とウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)がそれぞれ2.82%安、4.04%安で引けている。
 コロナ禍で打撃を受ける航空・観光関連銘柄も安い。航空大手のアメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が6.95%安、クルーズ大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が6.66%安、旅行口コミサイト大手のトリップアドバイザー(@TRIP/U)が5.18%安と急落した。
 大型IT銘柄は朝高で始まったが、こちらも中盤から下落。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.86%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.16%安、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が3.59%安と値下がりした。
 一方、アマゾンと競合する小売大手のウォルマート(@WMT/U)は6.78%高。会員サービス「アマゾン・プライム」に対抗する「ウォルマート+(プラス)」を今月開始すると伝えられたことが刺激材料となった。


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