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2020/05/13 08:51

大引け概況(詳報):ダウ続落、ナスダックも安い 無料記事

 12日のNY株式市場は、新型コロナウイルス感染者が再び増加するとの懸念で売られる展開。主要指標のダウ平均は続落し、前日比457.21ドル(1.89%)安の2万3764.78ドルで引けた。ナスダック総合指数も売られ、189.79ポイント(2.07%)安の9002.55ポイントと7営業日ぶりに反落している。
 米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は連邦議会公聴会で、「経済活動を性急に再開すれば、新型コロナの感染拡大を再び招く恐れがある」と警告した。フィラデルフィア連銀のハーカー総裁も講演で、「経済活動の早期再開は、健康上の問題を引き起こすだけでなく、景気回復を遅らせることにもなりかねない」と述べている。一連の発言を受け、「米国内の外出・行動規制が長引く可能性がある」と警戒感が広がった格好だ。
 経済活動の段階的再開に対する楽観ムードが後退するなか、幅広い銘柄に売りが波及。ダウ平均構成銘柄では、ウォルマート(@WMT/U)を除く29銘柄が下落したほか、S&P500指数を構成する11業種がすべて下落した。
 セクター別では、資本財の下げが目立つ。ハネウェル・インターナショナル(@HON/U)が4.98%下落したのをはじめ、キャタピラー(@CAT/U)が3.32%安、ゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が3.07%安、ボーイング(@BA/U)が2.86%安と売られた。
 金融も安い。シティグループ(@C/U)が3.90%下落したほか、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が3.26%安、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が3.14%安、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が2.99%安と値を下げている。
 一方、出前注文サイトのグラブハブ(@GRUB/U)は29.07%高と急騰。「配車サービス大手のウーバー・テクノロジーズ(@UBER/U)から買収提案を受けたもよう」と報じられたことが刺激材料だ。


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