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2020/11/25 08:44

大引け概況(詳報): 続伸、ダウは初の3万ドル台 無料記事

 24日のNY株式市場は、リスクオンの流れが継続する展開。主要指標のダウ平均が前日比454.97ドル(1.54%)高の30046.24ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が156.16ポイント(1.31%)高の12036.79ポイントとそろって続伸して取引を終えた。ダウは史上初の3万ドル台を記録している。機関投資家がベンチマークにしているS&P500、小型株を代表するラッセル2000も買われ(それぞれ1.62%高の3635.41ポイント、1.94%高の1853.53ポイント)、ダウとともに3指数が過去最高値を更新した。
 「経済と企業業績が来年にかけて改善する」と楽観視されるなか、米国債や金など相対的に安全な資産が売られる一方、リスク資産である株式が物色された。新型コロナウイルスワクチンの早期実用化期待が高まっているほか、バイデン次期政権への移行作業が始まったこともこうした見方をサポートしている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうちRIETを除く10業種がすべて上昇。前日に続き、エネルギーや資本財、素材、金融などバリュー株・景気敏感株を買う動きが目立った。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ6.66%、5.04%ずつ大幅続伸したほか、鉄鋼大手のUSスチール(@X/U)が23.27%高、肥料大手のモザイク(@MOS/U)が12.85%高と急騰している。銀行株も買われ、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が8.78%高、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が4.62%高、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が5.80%高と値を上げた。ウェルズ・ファーゴに関しては、ブローカーが2段階の格上げに踏み切ったことが刺激材料となった。
 コロナ禍で打撃を受けた銘柄群も買われ、航空大手のアメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が9.29%高、クルーズ大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が11.28%高、カジノ大手のウィンリゾーツ(@WYNN/U)が7.62%高、ホテル大手のマリオット・インターナショナル(@MAR/U)が6.35%高で引けた。


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