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2020/02/04 08:45

大引け概況(詳報): 反発、ハイテク・IT銘柄に買い戻し 無料記事

 週明け3日のNY株式市場は、急落後の値ごろ感で買い戻される展開。主要指標のダウ平均が前営業日比143.78ドル(0.51%)高の28399.81ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が122.47ドル(1.34%)高の9273.40ドルとそろって反発して取引を終えた。
 新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念で前週に大きく下げていたが、この日は買い戻す動きが優勢になった。春節明けで売買が再開された中国本土市場の急落についても「想定内」と受け止められ、アジアや欧州などの市場が強含んだ流れを継いだ格好だ。
 良好な経済指標も追い風。1月のISM製造業景況感指数が50.9(市場予想:約48.5)に回復し、半年ぶりに景況感の分かれ目となる50を上回った。
 S&P500全11業種のうち、ハイテク・IT銘柄を中心に8業種が上昇した。検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が3.48%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.44%高、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が3.74%高、ソフトウェア大手のアドビ(@ADBE/U)が1.95%高、顧客管理ソフト大手のセールスフォース・ドットコム(@CRM/U)が1.71%高と値を上げている。
 半導体銘柄も高い。半導体設備大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が2.98%高、ラムリサーチ(@LRCX/U)が3.43%高、アナログ半導体大手のテキサス・インスツルメンツ(@TXN/U)が2.28%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.65%高と買われた。
 一方、「コロナウイルスの流行に伴う景気低迷で原油需要が縮小する」と懸念されるなかでエネルギー株は安い。原油先物が4日続落するなか、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が2.24%安、EOGリソーシズ(@EOG/U)が2.11%安、精油・小売業者のフィリップス66(@PSX/U)が2.63%安と売られた。エクソンモービルに関しては、ゴールドマン・サックスが格下げしたことも嫌気されている。
 他の個別動向では、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が19.89%高と急騰。アーガス・リサーチが目標株価を556→808ドル(↑45%)に引き上げたことが好感された。


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