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2020/05/12 08:44

大引け概況(詳報): ダウ反落、ナスダックは6日続伸 無料記事

 週明け11日のNY株式市場は、好悪材料が入り混じるなかで売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前営業日比109.33ドル(0.45%)安の24221.99ドルと3営業日ぶりに反落する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は71.02ポイント(0.78%)高の9192.34ポイントと6営業日続伸で取引を終えた。
 新型コロナウイルス感染拡大の第2波を警戒する見方が浮上するなか、主要3指数がマイナス圏でスタートしたものの、その後はプラス圏に転じた(ダウは下げ幅を縮小)。「ドイツや韓国などで感染者が再拡大する兆しがある」と報じられたことを受け、米国では経済活動の一部再開を巡り、「時期尚早」と不安視する見方と「年後半の景気回復」に期待する見方が入り混じっている。感染の一大中心地だったNY州ではクオモ知事がこの日、15日から一部の業種や地域で経済活動を再開する方針を表明した。
 セクター別ではS&P全11業種のうち、景気循環セクターを中心に7業種が下落する一方、ヘルスケアや情報技術など4業種が上昇。ヘルスケアセクターでは、バイオ医薬品大手のアッヴィ(@ABBV/U)が4.69%高、バイオジェン(@BIIB/U)が4.46%高、ギリアド・サイエンシズ(@GILD/U)が4.27%高、アレクシオン・ファーマシューティカルズ(@ALXN/U)が4.11%高と値を上げた。
 IT関連では大型株が堅調。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.24%高、検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.39%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.11%高、IT端末大手のアップル(@AAPL/U)が1.57%高と上昇した。また、GPU大手エヌビディア(@NVDA/U)が3.24%上昇し(ニーダムが目標株価を引き上げたことなどを好感)、過去最高値を更新したほか、同業アドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)も4.79%高と買われている。
 一方、金融やエネルギー、資本財などのセクターは安い。銀行大手のバンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が4.20%安、クレジットカード大手のアメリカン・エキスプレス(@AXP/U)が4.66%安、石油大手のシェブロン(@CVX/U)が2.20%安、航空機大手のボーイング(@BA/U)が3.40%安と値を下げた。


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