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2019/12/13 08:52

大引け概況(詳報):大幅続伸、「米中協議が基本合意」の報道で 無料記事

 12日のNY株式市場は、リスクオンの姿勢が強まる中で買われる展開。主要指標のダウ平均とハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数はそろって大幅に続伸し、ダウが前日比220.75ドル(0.79%)高の2万8132.05ドル、ナスダックが63.27ポイント(0.73%)高の8717.32ポイントで取引を終えた。
 複数の米主要メディアが同日、「米中が貿易協議の『第1段階』に関し、基本合意に達した」と報じたことが追い風。合意の主な内容は、米国が15日に予定している対中制裁関税第4弾の発動を取りやめること、発動済み追加関税の額を半減すること、中国が米国産農産物の購入額を増やすことなどだという。トランプ大統領はこの日の朝、「中国との大きな取引が非常に近い。中国が求めているし、我々もそうだ」とツイッターに投稿していた。
 この報道を受け、ダウ平均を構成する30銘柄のうち27銘柄が上昇。ネットワーク機器大手のシスコシステムズ(@CSCO/U)が3.14%上昇したのをはじめ、金融大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が2.86%高、素材科学大手のダウ(@DOW/U)が2.54%高、石油大手のシェブロン(@CVX/U)が2.22%高と買われた。
 セクター別では、長期金利の上昇(約1.90%)で金融が高い。バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が3.09%高、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が2.24%高、ゴールドマン・サックス(@GS/U)が2.20%高、シティグループ(@C/U)が1.99%高と値を上げている。
 このほか、コングロマリットのゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が4.28%高と急伸。UBS証券による格上げ(「ニュートラル」→「バイ」)などが追い風だ。


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