25日のNY株式市場は、米政府による大型経済対策への期待でダウ平均が前日比495.64ドル（2.39％）高の2万1200.55ドルと続伸して引けた。一方、ナスダック総合指数は33.56ポイント（0.45％）安の7384.30ポイントと反落して終了している。
　トランプ政権と米上院が同日未明、経済対策（総額2兆ドル規模）の実施で合意したことが追い風だ。米国内総生産（GDP）の約1割に当たる規模で、2008年の金融危機後の景気刺激策（約7000億ドル）よりも大きい(下院でも近く採決が行われる見通し)。
　これを受け、幅広い銘柄が上昇。ダウ平均構成銘柄では、ボーイング(@BA/U)が24.32％高と急騰したのをはじめ、ユナイテッド・テクノロジーズ(@UTX/U)が10.87％高、アメリカン・エキスプレス(@AXP/U)が9.24％高、ダウ(@DOW/U)が6.70％高と買われた。
　セクター別では、S&P500指数を構成する11業種のうち8業種が上昇。なかでも資本財の上げが目立つ。ロッキード・マーチン(@LMT/U)が10.65％上昇したほか、ハネウェル・インターナショナル(@HON/U)が8.48％高、レイセオン（@RTN/U）が8.15％高、ゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が7.85％高と値を上げた。
　一方、コミュニケーション・サービスは安い。ネットフリックス(@NFLX/U)が4.18％安と急落したのをはじめ、フェイスブック(@FB/U)が2.96％安、アクティビジョン・ブリザード（@ATVI/U）が2.87％安、グーグルを傘下に置くアルファベット(@GOOGL/U)が2.51％安と売られている。
　他の個別動向では、スポーツ用品大手のナイキ(@NKE/U)が9.14％高と急伸。前日引け後に発表された19年12月〜20年2月期決算で、売上高と調整後EPSが上振れたことなどが追い風だ。


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