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2020/11/24 08:42

大引け概況(詳報): 反発、ワクチン実用化の期待が強まる 無料記事

 週明け23日のNY株式市場は、新型コロナワクチン・治療薬を巡る好材料で買い戻される展開。主要指標のダウ平均が前営業日比327.79ドル(1.12%)高の29591.27ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が25.66ポイント(0.22%)高の11880.63ポイントと反発して取引を終えた。小型株を代表するラッセル2000は32.96ポイント(1.85%)高の1818.30ポイントと買われ、過去最高値を更新している。
 英製薬大手のアストラゼネカ(@AZN/U)がこの日、英オックスフォード大学と共同開発する新型コロナウイルスワクチンに関し「最大90%の有効率が確認された」と発表した。また米バイオ医薬品大手のリジェネロン・ファーマシューティカルズ(@REGN/U)も先週末21日、新型コロナウイルスの抗体カクテル(治療薬)について、米食品医薬品局(FDA)から緊急使用許可を得たことを明らかにしている。両銘柄の値動きはまちまちだったが(アストラゼネカが1.08%安、リジェネロンが0.94%高)、マーケット全体では来年にかけての景気正常化を見越す動きが加速した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇。なかでもエネルギーや資本財、素材、金融などバリュー株・景気敏感株を買う動きが目立つ。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ6.55%、6.11%ずつ上昇したほか、石油サービスのハリバートン(@HAL/U)が8.93%高、シュルンベルジェ(@SLB/U)が6.93%高と急伸した。このほか、銀行大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が2.88%高、シティグループ(@C/U)が3.19%高、航空機大手のボーイング(@BA/U)が5.97%高、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が3.18%高と値を上げている。
 コロナ禍で打撃を受けた銘柄群も買われ、百貨店大手のメイシーズ(@M/U)が15.03%高、航空大手のアメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が8.22%高、アパレル大手のギャップ(@GPS/U)が6.93%高、クルーズ大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が4.66%高で引けた。


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