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2020/08/24 10:22

週間相場見通し:底堅い値動きか 無料記事

  今週のNY株式市場は、先週に続き堅調な展開が続きそうだ。企業業績の改善や景気回復の期待、金融緩和の長期化観測が背景にある。
  米主要企業の業績は総じて良好で、4 6月期は全体として予想を上回った。また、5 7月期決算の皮切りとなったエヌビディア(@NVDA/U)も予想を上回る内容となり、上場来の高値を更新。アップル(@AAPL/U)やテスラ(@TSLA/U)なども買われ、ハイテク主力の値動き好調が続いている。
  米景気の見通しも以前ほど悪くない。足元の経済指標は、8月のマークイット製造業/サービス業PMIや7月の中古販売が上振れる一方、新規失業件数が予想より悪いなど好悪入り混じる内容だが、方向性は改善基調にあり、いわゆる「2番底」の懸念はほぼ払しょくされている。
  さらに、金融緩和の長期化期待も根強い。先週公表されたFOMC議事録では、景気の下支えに力を抜かないという点が改めて確認された。また今週のジャクソン・ホール会合で予定されるパウエルFRB議長の講演に対しても、「ゼロ金利政策の長期化が改めて確認されて、9月FOMCでの金融緩和について何らかの含みがみられるかもしれない」と期待されている。
  一方、最大の懸念材料はやはり米中対立の激化。米大統領選をにらみ、対中経済制裁のトーンが一段と強まる可能性がある。ただ、今のマーケットは「米中関係の悪化による経済へのマイナス影響が懸念されるのは事実だが、だからこそ、米政府やFRBは景気下支えを続けなければならない」とポジティブに受け止めると思われる。したがって、ストレートの悪材料にはならないだろう。


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