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2020/03/31 08:50

大引け概況(詳報): 反発、ヘルスケアやハイテクが高い 無料記事

 週明け30日のNY株式市場は、ヘルスケア株やハイテク株の主導で買い戻される展開。主要指標のダウ平均が前営業日比690.70ドル(3.19%)高の22327.48ドル、主にハイテク銘柄で構成されるナスダック総合指数が271.77ポイント(3.62%)高の 7774.15ポイントとそろって反発して取引を終えた。
 米国の新型コロナウイルス感染者数の増加ペースに減速の兆しがみられないものの、約2兆ドルの景気対策案が成立したことや無制限の量的緩和が続くなか、景気後退への過度な懸念がやや和らいだことが追い風。トランプ政権が「社会的距離」に関するガイドラインを4月末まで1カ月延長したにもかかわらず、市場の一部で「最悪期は過ぎた」と受け止められる中、今月急落した銘柄に買いを入れる動きが出ている。3月末の期末とあって、運用成績を良くみせるための「ウィンドウドレッシング(お化粧買い)が入った」との見方もある。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。なかでも、新型コロナ対策のニュースが報じられた銘柄を中心にヘルスケア銘柄の上げが目立った。医薬品大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(@JNJ/U)が8.00%高、メルク(@MRK/U)が7.28%高、バイオジェン(@BIIB/U)が6.53%高、アボット ラボラトリーズ(@ABT/U)が6.41%高と値を上げている。アボットが最短5分で完了するPCR検査キットを開発したほか、ジョンソン・エンド・ジョンソンは「新型コロナウイルス向けワクチンのヒト臨床試験(治験)を9月までに始め、21年初頭にも認可を得られる」との見通しを発表した。
 ハイテク優良株も高い。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が7.03%高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が5.84%高、半導体大手のインテル(@INTC/U)が5.96%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が5.09%高と買われた。


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