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2020/08/25 08:37

大引け概況(詳報): 3日続伸、景気敏感セクターの上げ目立つ 無料記事

 週明け24日のNY株式市場は、景気敏感セクターを中心に買われる展開。主要指標のダウ平均が前営業日比378.13ドル(1.35%)高の28308.46ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が67.92ポイント(0.60%)高の11379.72ポイントとそろって3日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も34.12ポイント(1.00%)高の3431.28ポイントと買われ、ナスダックと S&P500がともに最高値を更新している。
 新型コロナウイルスに対する懸念後退でより強い景気回復が期待されるなか、景気敏感セクターを中心に買いが広がった。米食品医薬品局(FDA)が23日、新型コロナから回復した患者由来の血漿療法について、緊急使用を許可したことがプラス材料視されている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、ヘルスケアを除く10業種が上昇。なかでもエネルギー、資本財、素材など景気敏感セクターの上げが目立った。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ2.95%、2.49%ずつ上昇したほか、航空機大手のボーイング(@BA/U)が6.43%高、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が5.07%高と買われている。銀行大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)とバンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)もそれぞれ2.81%、2.84%ずつ上昇した。
 コロナ禍で打撃を受けた銘柄群も高い。航空大手のアメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が10.53%高、デルタ・エア・ラインズ(@DAL/U)が9.28%高、クルーズ大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が10.17%高、旅行口コミサイト大手のトリップアドバイザー(@TRIP/U)が6.27%高と値を上げた。アパレル・小売銘柄も買われ、カプリ・ホールディングス(@CPRI/U)が9.07%高、ギャップ(@GPS/U)が7.42%高、百貨店大手のメイシーズ(@M/U)が5.59%高で引けている。
 一方、これまで相場をけん引してきたハイテク・グロース株に対する買いの勢いはやや弱まった(ナスダック指数は一時マイナス圏に沈む場面もみられた)。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)とEコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)はそれぞれ1.20%高、0.69%高で引けている(場中ではそれぞれ一時3.54%高、2.91%高まで上昇していた)。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)は1.75%下落した(場中では5.97%安まで下落する場面もあった)。


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