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2020/02/06 08:46

大引け概況(詳報):3日続伸、ナスダックは最高値更新 無料記事

 5日のNY株式市場は、新型肺炎への懸念が後退するなかで幅広く買われる展開。主要指標のダウ平均は3日続伸し、前日比483.22ドル(1.68%)高の2万9290.85ドルで引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も3日続伸し、40.71ポイント(0.43%)高の9508.68ポイントと2日連続で過去最高値を更新している。
 ロイター通信など複数の有力メディアが同日、中国メディアを引用する形で「浙江大学の研究者チームが新型肺炎に効果的な治療薬を発見した」と報道したほか、「ロンドンの公的研究大学のチームが感染症ワクチンについて、通常数年かかる開発期間の大幅な短縮に向けた進展を確認した」と伝えたことが追い風だ。
 米経済指標の上振れも支援材料。1月のADP全米雇用リポートで、非農業部門の民間就業者数が前月比で29万1000人増と市場予想(約15万6000人増)より大きく伸びた。また1月のISM非製造業景況感指数も55.5に上昇し、市場予想(約54.5)を上回っている。
 セクター別では、S&P全11業種のうち不動産を除く10業種が上昇。なかでもエネルギーの上げが目立つ。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)が4.60%、3.21%ずつ上昇したほか、石油・天然ガス開発のEOGリソーシズ(@EOG/U)が4.16%高、石油メジャーのコノコフィリップス(@COP/U)が4.05%高と買われた。
 金融も高い。バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が3.30%高と急伸したのをはじめ、シティグループ(@C/U)が3.07%高、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が2.22%高、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が1.70%高と値を上げている。
 一方、自動車大手のフォード・モーター(@F/U)は9.48%安と急落。前日発表された2019年10〜12月期業績で純損失が拡大したほか、20年通期ガイダンスのEPSが市場予想に届かなかったことなどが逆風だ。


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