詳細
検索 (期間指定)
期間

2020/01/29 09:08

大引け概況(詳報): 反発、武漢肺炎巡る下げから押し目買い 無料記事

 28日のNY株式市場は、前日の急落から買い戻される展開。主要指標のダウ平均が前日比187.05ドル(0.66%)高の28722.85ドルと6営業日ぶりに反発した。ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数も買われ、130.37ポイント(1.43%)高の9269.68ポイントと3営業日ぶりに上昇して取引を終えている。
 中国武漢を中心とした新型コロナウイルスの感染拡大を警戒して前日まで売られていたが、この日は自律反発の動きが強まった。中国での症例や死亡者数が増えているものの、米国内では感染が抑制されているため、「企業収益成長への悪影響は限定的」とみなす向きが多いようだ。
 S&P500全11業種はすべて上昇。なかでも前日に大きく売られていた大型ネット銘柄、ハイテク銘柄などの買い戻しが目立った。引け後発表する決算の上振れが期待されたIT端末大手アップル(@AAPL/U)が2.83%高と買われたほか、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.96%高、検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.31%高、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.36%高と上昇している。
 半導体関連では、半導体大手のインテル(@INTC/U)が2.47%高、通信半導体のブロードコム(@AVGO/U)が3.00%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.23%高、モバイル半導体大手のクアルコム(@QCOM/U)が2.41%高と値を上げた(主要半導体銘柄で構成されるSOX指数は2.40%上昇)。
 一方、決算発表が本格化するなか、期待外れの業績を明らかにした銘柄は急落。10〜12月期の利益が下振れたため、工業用素材・事務用品大手のスリーエム(@MMM/U)と製薬大手のファイザー(@PFE/U)がそれぞれ5.72%、5.03%ずつ下落した。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース