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2020/07/01 08:40

大引け概況(詳報): 続伸、景気回復への期待が根強い 無料記事

 6月30日のNY株式市場は、景気回復への楽観スタンスが強まるなかで買いが継続する展開。主要指標のダウ平均が前日比217.08ドル(0.85%)高の25812.88ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が184.61ポイント(1.87%)高の10058.77ポイントとそろって続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も47.05%(1.54%)高の3100.29ポイントと買われ、四半期(4〜6月)の累計で約20%上昇。1998年以降で最大の伸びを記録している。
 新型コロナウイルス感染拡大「第2波」や米中摩擦の懸念がくすぶるものの、景気回復や業績成長への期待が根強い。経済指標も改善基調を継続。6月の消費者信頼感指数が98.1(前月改定値比↑12.2ポイント)と市場予想(約91.5)を上回ったほか、6月のシカゴPMIも36.6(前月比↑4.3ポイント)に回復している(市場予想は約45)。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。なかでも、情報技術、コミュニケーションセクターの上げが目立った。半導体大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)やザイリンクス(@XLNX/U)が好調な業績やガイダンスを発表したことが背景(両銘柄はそれぞれ4.83%高、6.99%高と急伸)。IT大手も買われ、マイクロソフト(@MSFT/U)が2.56%高、アマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.93%高、フェイスブック(@FB/U)が2.91%高と値を上げた。電気自動車(EV)大手のテスラ(@TSLA/U)も6.98%高と買われ、上場来高値を更新している。
 このほか、M&A関連でも新たな動きが相次いだ。在宅フィットネスサービスの新興企業「MIRROR」を買収することで合意したルルレモン・アスレティカ(@LULU/U)が6.00%上昇したほか、「出前サービス大手ポストメイツの買収に向けた協議を始めた」と伝えられたウーバー・テクノロジーズ(@UBER/U)が4.89%高で引けている。


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